2014年11月26日水曜日

こども美術館


日記の続きはちょっとお休みして、
次のご案内。


もう明後日!!なのですが、


11/28(金)16:30~18:30
「こども美術館」at small village があります*
しぜんの国のみんなの作品がたくさんみれますっとーーーーってもたのしみ^^
土鍋にタペストリー、空想楽器…はやくみたい〜


美術館ということで、私も、しぜんの国のこどもたちの作品とともに、
2つ展示させてもらいます。●


○新園舎○では
年間テーマの「むかしむかし」を元にこどもたちのアイデアを元に成り立つ作品を。むかしむかしのもっとむかし…についての想像。

●旧園舎●では
「色とりどり」の日にピッタリなWSの紹介を。

↑こちらはNPO芸術家とこどもたちさんからの仕事で毎年行っている、
”絵本WSシリーズ”(絵本の物語を体験する文学+造形+音楽+身体WS)”の
今年新作WSを紹介する展示空間を作ります。
(16:30~17:30は私が部屋にいるので少し体験&説明が聞けます)

大好きなドイツの絵本から産まれたWS。

しぜんの国でいつもやっているWSとは少し違いますが、
園のみんなにも美術的側面の紹介になるし、
外部の方にもこどもWSを紹介出来る機会もなかったし、
踊りも造形も音楽も 大人も子どもも分け隔てなくやっている紹介にもなるかなあと、思っています。

絵本シリーズのWSは、しぜんの国のみんなにまだやってもらったことないので(じっくり二日かかるワークなのです)
今回の展示を楽しんでもらえるように、先生のはからいで午前の保育時間中に朗読と演奏と踊りを見てもらうことになりました^^

丁寧に考えてくれる先生達にいつも感謝。
丁寧につくられるパンフレットにいつも感動。


http://toukoukai.org/wordpress/sizen/2014/11/26/kodomomuseum/


ここの空気を取り組みを色んな方に立ち会っていただきたいです。
ぜひ遊びにいらしてください♪

2014年11月7日金曜日

走馬灯のような


作品を生み続けて三千里、な秋です。
めまぐるしく頭もぐるぐる景色もぐるぐる、秋です。
ありがたきこととこころして大切にひとつづつ取り組んでおります。


さて前回の続き…
江ノ島が終わり、茨城に下見にいって帰ってくるとすぐ
しぜんの国保育園の秋の行事「しぜん谷の冒険」
運動会のようなものなのですが、わたしのWSを気に入ってくれた先生方が
そのままクラスのパフォーマンスに構成を使いたいということで、わたしも参加させていただきました。*
冒険が終わったみんなはまたひとつ自信をつけて大きくなっていました。


そんなみんなとまたダンスWS。10月のテーマは“木と森”です。
去年もこのテーマでワークをくんでやらせていただいたんですが、格段に表現が成長してる。
木の形、育ちかた、どんぐりの転がり方、まあまあ、秋の木の葉のように色とりどり!
ワークの導き方/自分の表現の仕方で、こんなにも違うのかと感じさせられるし、
1年やってきたことが浸透しているように感じてじーん…。
時間人数の構成を保育士の先生達と相談してまた佳き道への光も見えてきて。
こどもたちとの継続的なこの取り組みは、人生の中の大きな仕事だなあとつくづく思います。
3日間各クラスのWSをしながら”ふかしぎ”の稽古もしたりして、
頭も身体もフル回転しっぱなしな10月の、これまだ前半…




終わったらすぐにヒタチオオタ芸術会議の作品作りに茨城へ。
吉原芸術大サービスで共に毎年出品している林友深ちゃんがレジデンスをしている土地。わたしが取り組んだ場所は”高台の菊池さんち”


3月に亡くなったサクおばあちゃんが住んでいたお家が舞台に。
息子さんご夫婦、菊池さんご一家から
サクおばあちゃん、のぼるおじいちゃんの話を、
水府に生きる人の人生を教えていただきました。
リサーチした内容に流れを描き、おばあちゃんの人生を追体験するような作品に。



今回、サクおばあちゃんが生前につくった美しすぎるクラフトの数々や地域の方の陶芸品、津田翔平のインスタレーション、そして大事に修理され使われてきた家そのものの空気がすでにそこには設えてあって、
器(空間)は出来上がっていました。
だからきっとわたしがやるべきことは、中身(人生や物語)だろうと思ったのです。

そこの家が舞台に選ばれた時にやるべき物語は、その場にいきたかたのドキュメンタリーだと思いました。
家は使う人の空気が染み込むもの。家族の想いが美しくて、丁寧にそれを昇華して見せていきたかった。

ということでみなさんにおばちゃんのコマを作ってもらって、
生前おばあちゃんが着ていたかっぽうぎを着ていただくと参加できる、
菊池サクさんの人生ゲームをつくりました。


菊池さんちを水彩画で描き、お家に向かってくように進むマスをその上に重ねたもの。
(久しぶりに作品として絵を書いたけど、描くのは水彩が 一番好き。)






マスにはサクおばちゃんとのぼるおじいちゃんの本当の日常のエピソードが書いてあって、
サクおばあちゃんとしてゲームを進めるお客さんは、
おばあちゃんを演技しながら体験していきます。
これは演技の動機を利用した作品でもあります。                  







「若い頃の走馬灯をみる」というマスではわたしがサクさんの若い頃を想い浮かべながらお庭でパフォーマンスしたり、ゴールでは息子さんに書いていただいた手紙が聞けたりする仕掛けに。(何回もリサーチに話を聞かせていただいて、ご協力いただいた優しさ溢れる菊池さんご一家に感謝がつきません…ありがとうございました!)





ゆきちゃんとともちゃん、若きアーティストが広大な土地、事象を動かしていること、あたたかく地域と繋がっていることに、感動しました。
ヒタチオオタはどんどん面白くなるね。◯
ミヤタユキちゃん、ともちゃん、しんくん、まさやさん、つだくんたちと過ごした土地と芸術にどっぷりとつかれて夢みたいな時間でした。ありがとう…!





と、ヒタチオオタからの帰りの電車で、物語の執筆のライター仕事を仕上げて(初のホラーもの!)
次の日朝一ですぐに来年の芸術祭の下見で群馬へ一泊二日。アイデアがもくもくもく。プラン出さなきゃ~


で、群馬から帰ってきたら里山活動をやってからの、
この秋の大仕事のひとつ、ワークショップのため軽井沢へ!
お世話になっている練馬区立美術館さんの依頼で、東山佳永の身体WSを軽井沢の森の中で。◯
身体をもって森ですべきこと、普段こどもたちと一緒にすごし大事にしている根底の部分から
『触れる』というタイトルにして、触感を澄ましていくワークを組みました。
自分らしく、造形、音、身体、いろいろな感覚を使って。
木から出来ている、ということで紙の海に埋もれてみたり、触れるだけで形を作ってみたり…

造形サポートにチラシをデザインしてくれた松井雄一郎さん、音楽サポートにおなじみ白石和也くん、
そして企画に練馬区立美術館の真子さんという協力助っ人と森の力に抱かれながら感覚を静かに開いていきました。
6歳から70代のみなさまと触れ合い、包容し、踊った1泊2日。
幸福感に満ち満ちて、帰ってきてからぼうっとして眠れなかったなあ。
なにかいていいかわからないくらい、あの時間の粒は幸せに満ちていました。◯






 んで、帰ってきた次の日は京都へ…
ということで、ただ今木津川アート2014に出品中です!がっつりインスタレーション!
大里会館詰所という会場で展示しています。過酷な設営やりきりました…


紅葉の佳い季節、京都と奈良の間の古き良き町に見にきて下さい。◯

日記のつづきはまたこんど^^