2015年1月18日日曜日

2014の終わり日々

年またいでますが、簡単に秋のことのつづき!


軽井沢のWSが終わって、次の日に京都へ。
木津川での作品制作で一週間作りこみ作業。




地域の方が集まる大里会館の管理人さんが住んでいた詰所
その2部屋を設えました。インスタレーション。


ショベルカー4掬い分の土を運び入れ、山をつくり
生活用品で山肌を描き、台所蛇口から水流が生まれる


“水脈の部屋” 





(その土地に住むかたが台所仕事をしている音が山の中から聞こえます)






公園から折れた枝を集め、庭の木から繋ぎ合わせた



“血脈の部屋”

(レジデンス先のおばあちゃんの家系図を読み上げた音源を添えて)

両方の部屋とも、お客さんに手を加えていっていただき進化していく作品です。

『脈々と』
2014
東山佳永と津田翔平



色々おもうところが多かった芸術祭だったけど、
愛情深い土地の方々に救われ、とても助けられました。
滞在先のみえおばあちゃんとの温かい時間が今も忘れられない。
快く土を貸して下さったお寺のご住職や
作業を手伝って下さった現場の方々も。
深い感謝がつきません…
また会いたいな


そして東京に帰ってくると、
small villageのこども美術館にむけて
いろいろと作り、迎えた当日

朝、新園舎で『色の女王』を保育園のみんなにライブ朗読
(音楽に和也くん)

朗読後に色の王国の国歌(作詞:佳永 作曲:和也)を歌いながら
皆の好きな色を聞いて、わたしが色のイメージで即興で踊るというパフォーマンスも^^
茶色の重い重いダンスで大盛り上がり^^

昼、旧園舎で『色の女王』のインスタレーション&WS部屋を制作(アシスタントに津田くん)
*展示として(は物語の断片を空間におこしてみました)
『色のケンカ』と『女王のなみだ』




ワークショップ(といってもご自由にどうぞスタイル)は
色の家来になって、女王と遊べるお絵描きwsと
色の声を探す音のws
色が混ざる純粋な体験を物語に沿ってしてもらえる色のお家ws




+『前世みくじ』という作品も建築部屋に設営



園長先生に輪廻の話をしていただき、むかしむかしのもっとむかし私はなんだったか?を想像してもらいこどもたちに描いてもらいましたよ:-) 並べると面白い!
(“ちび”っていうのがかわいくて、つぼ)




しぜんの国のWSは、12月は氷面鏡(ひもかがみ)をテーマに組み立てました。
これがなんともスムーズな流れで、できて(まあ季節の事象をテーマにしているからしぜんなことなのですが)

まずはWSの前日に仕事で博多にいてたまたま通りかかったのが水鏡天満宮 いいWSになるようにお願いしてみました

休憩時間に海まであるくと、鳥の群れのような雲。
(博多から帰った次の日、我が家に鳥をお迎えしました!)



それでけやき組(5歳さん)3チームのWSの日、
「東山先生これあげる!」と持ってきてくれたのが
園庭の水たまりにはっていた氷!

「透明で綺麗だね~手の温度で溶けていくね。じゃあ今月はこの氷になってみたり、
スケートリンクみたいに氷の鏡になってみようか」
となんともすんなりワークに入れました。
日常と芸術がこうやってスムーズにつながっていてとても嬉しくなりました。◯

やあーよくつくった2014!
長引く風邪を治しながら終えた2014なのでした*

2015年1月2日金曜日

2014 → 2015 !

*新年あけましておめでとうございます*


一年のはじまり、いかがお過ごしでしょうか:)
雪がちらちらと舞い降りていて、それが羽のような綿毛のような
その景色が優しくて、見とれてしまいますね。


なんだか時がたつのがはやすぎて
あっという間に年の瀬がきてて、明けていて、私はまだ実感がありません。笑
(気分はまだ10月…くらいだもん)

とはいえ、明けてるので
こうやって書いているのですが、うーんと去年とか振り返ってみようかな!



2014は、時間の馬に乗って、駆け抜けたような一年でした。

まずは吉原で『屋上遊園』を創り

4月にフィンランドとデンマークに訪れ、これからすすむ道を見つめ直し
帰国して、しぜんの国保育園新園舎 “ small village ”に拠点を設けました。
今までのような各地でのアート活動と、
芸術家としてこどもたちと関わる日常が始まった新年度。


原宿での『雨を乞う』
砂川七番での『蚕と鷹と月(ふかしぎ)』
岡上里山探検隊での『昔話の中へ』
鳥取 倉吉での『TIROR』
軽井沢での『触れる』WS
茨城 常陸太田での『菊の花に蝶が舞う』
京都 木津川での『脈々と』
そして現在進行中の
箱根 彫刻の森での『うつりゆく』
(ほかにもあったっけ…?)


東長崎や大倉山での保育園での絵本WS
そしてしぜんの国のこどもたち/先生との毎月WSや
しぜん谷の冒険、こども美術館…物語の文筆…


本当に沢山の作品やWSを作らせていただきました。



美術も踊りも言葉もライブも境界またぎ、
つくることがこんなにも日常になり、
いつのまにか生きていくことそのものになっていました。
ずっとこうやって生きていきたいと思っていたようなことが現実になっていて、
どの業界にも属さず、一人あぜ道を歩いてきた身としては、
ものすごく感慨深く、やっと、ここまできたなあと感じます。

特に秋はびっくりするくらいの大波で、乗りきれるのか?!とドキドキしたけど
時間を上手につかって、周りの方々にも力をお借りして
ひとつずつ想いをこめてつくると、いつのまにか乗り越えていて、
そして、どれも大切な作品になりました。

江ノ島での女神役を仰せつかり、努めさせていただいたのも忘れられない経験に。◯


いろんな方や場所に出会うことそのものが全て自分に反映されていて、
するりといくことばかりではないけれど、通じ合う人も通じない人も
助けてくれることものしかかることも
全てのことが鏡になって、自身を照らし出してくれます。
苦行のような現場も、歓び多い現場も。
そうしてなにかを生み出し、しぜんの国に帰ると、
ニュートラルに立ち返り、こどもたちと触れ合い、
自分自身や大切にしていたものごとを再確認する―
というよい循環ができていった2014。


small villageや『うつりゆく』をはじめ
30代になり改めて、
つくることは自分を見つめるのと比例していると感じます。
なので今年も、継続中の『うつりゆく』を丁寧に(次は1/17ですよ!)
そしてもうひとつ、見つめ直すような企画をしてみようと思っています。


今の環境、この流れを大切に、
2015も作品をつくっていこう。


柔らかく包み込む羊毛のように
あたたかな関係、環境を築いていけますように。☆

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


2015 1月2日 東山佳永